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√Relation
人から人へ繋がるリレー形式のインタビュー。
ここではデザイナーやバイヤー、クリエーター、ショップスタッフ等から繋がり、インタビュイーのルーツやバックグラウンド等を紹介。

√ Relation vol.0026 川辺靖芳

  2012.10.02 update

runurunu designer 川辺靖芳

・現在に至るまでの経緯

18才の時に上京して服飾の専門学校にいきました。そのあとは絵や文章を書いていて、ブランドをやるまで余り服は作っていませんでした。
現在同居人のスタイリストでアーティストでもある市ノ沢雄大(orqhestra liven.ex-Anghrh)が発案したdinnerというプロジェクトにbodysong.経由で誘われて服を作り始めました。dinnerは2007年から年一度くらいのペースで行われAngerh BALMUNG  bodysong. obsess runurunuの5人によるインスタレーションの様なものです。ObsessがロンドンのKEI KAGAMIの元へ修行に行ってからは2010年より毎シーズンcocoonという展示会の場でBALMUNG bodysong.と服の発表を行い、オフシーズンは様々なアーティストの衣装製作をやらせていただいてます。

・素材上で生じるグリッチ(失敗、エラー)を形とするきっかけはなんだったのですか?

自分の場合、想像とのズレが衝動に繋がることが多いみたいです。そうならないと見た事のないものが中々みれないんです。
自分で分かる作り方をしていても想定の範囲のものしかできないと思うので。
呼び方は色々だと思うんですが、グリッチは自分の中のイメージを簡単に切断して新鮮な切り口を作ってくれます。
初期衝動に近いものをおびき寄せるエサだと思います。

・パターンを引く場合と、即興で制作される服の間に現在どのような違いを感じますか?

今はその二つとも混ぜてやっていて違いはよく分かりません。ただ対象が持つ最終的な形は自分の中にはないので、
できるだけモチーフやきっかけの現れ方は偶然であってほしいです。
自分が意図しない時にだけ回る歯車の様なものが存在していて、それに気付かないフリをして進める事ができると楽しいです。
カメラに映っちゃった幽霊みたいな感じで、ああいるな。。って横目でみてる感じです。

・現在までで手掛けた作品や出来事で印象に残っているものはありますか?

VERVALのReebokスニーカー再構築衣装
Wyman WangのNIKEスニーカー再構築衣装
Shunsuke Momoki(舞踏家)とのインスタレーション衣装

靴の形は自分では出せないものなので、いつも予想外の造型が出来てとても面白いです。
まだ未公開ですが、今回BIG BANGの G-DRAGONの衣装もNIKE JAPANスポンサーでやらせてもらいました。
衣装に限らず予想外のものが出来ると楽しいし、シーズンの服も自分が一番ビックリしたくてやっています。

・ドローイングによりデザイン画を描く事はありますか?

今はパターンがドローイングでデザイン画なのかなと思います。動きのある状態から始めたいです。

・インスピレーションはどんな事、物から受けますか?

分からないですが、生活で実際に見た場面だったり、映像みたいに連続して浮かんだりします。
例えば文章でも一節からではなくて全体の雰囲気がやる気にさせてくれます。音楽も同じで、素材を触ってみないと具体的じゃないです。
いつも思うのは、物体がもつ暴力やエネルギーを見える様にしたいのと、動きから動きへの間みたいなものを真空パックしたいと思っています。

・今現在、注目している事

居合いをやりたいです!あとインドとモロッコには早く行きたいです。
塚本晋也監督に「鉄男4」を作ってほしい。いつかその衣装がやれたら本望です笑

・今後予定している活動

来年obsessがロンドンから帰ってくるので記念で一発目にdinnerやりたいですね!オブジェや音もシーズンとは別に今後つくりたいです。
ひとまず年内は10月の25日からcocoon6をBALMUNGとやります。

・ホームレス時代の経験は現在どういった事に生かされていますか?

それをした事で、作ることも含めて迷いが減りました。作っていれば自分の事を考えずに済むし、今はやりたい事がたくさんあって生活しています。
保障のない生活になるとだんだん頭が回らなくなってゆっくり寝たい、とかたくさん食べたいという気持ちが優先されて作る方に意識がいかなくなるので。運のいい現状に感謝して今の内に沢山つくりたいです。

・自身のルーツや、バックグラウンドとなった物はなんですか?

ドローイングと文筆は無意識の領域を拡げたと思います。家がなかった頃に見たものも大きいですし、あとは長距離走とバイクとか。
服だと限定できませんが、人との出会いに感謝しています。

・紹介者の HACHI 氏について

bodysong.から紹介を受けて以来なかよくしてます。自分とは真逆だったり、自分が持っていない部分を沢山もっているので気付かされる事が多いです。普段いろいろ考えていても制作に入りだすと関係なくなる部分をいちばん信用しています!

・次回紹介する人と、その人について

VIVE VAGINA designer si oux

ファンです笑。ハチくんから紹介してもらって以来、毎シーズンのモデルをしていただいてます。
いろんな要素が矛盾でなく強く対立している感じなど、ファッションに不可欠な揺らぎを様々な活躍からも感じています。
来季もモデルよろしくお願いします!

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Relation archives

 

runurunu designer 川辺靖芳

ホームレスを経験後2010AWより開始。素材上で生じるグリッチといった断片から当初の曖昧なモチーフを捕らえる事にリアルを感じ、制作過程においてその技法を多くを取り入れた服作りを得意とする。その独創的な感性から生み出されるシルエットやカラーリングが話題を呼び、m-flo VERBAL氏、香港のセレブアーティスト wyman wangなどへ衣装提供をし話題となる。